最期の知らせをどう伝えるか——訃報連絡の心得

はい こんにちは。葬儀のかなふく、鈴木です。
お葬式の準備の中で、必ずしなければならないのが「訃報の連絡」です。
誰に、どのタイミングで、どのように伝えるか。
この「最期の知らせ」は、ただ情報を伝えるだけではなく、故人さまとのつながり、そして受け取る相手の気持ちにも配慮が求められます
今回は、葬儀の現場に立ち続けてきたぼくの経験をもとに、「訃報連絡で気をつけたいこと」をお話ししてみたいと思います。
最初の連絡は、電話で
最近は、LINEやメールでやりとりをするのが当たり前になってきました。
ですが、最初の訃報連絡は、やはり電話が基本です
ご高齢の方や親しいご友人ほど、「声で伝える」ことの重みを感じ取ってくださるもの。
それに、どんなに丁寧な文章を書いても、文字ではニュアンスが伝わりにくいんですよね
「どんな最期だったのか」
「生前どんなことを話していたか」
このようなエピソードを、簡単にでも自分の口から伝えると、受け取る相手も心の準備がしやすくなります。
誠意というのは、声に乗るんです
そして、この時点で「家族葬で行う予定です」ということも伝えておくと、相手も落ち着いて受け止めやすくなります。
訃報を受け取る立場になったら
逆に、自分が訃報を受け取った場合はどうでしょうか。
まずは「お悔やみの言葉」を、ていねいに伝えましょう。
そして大切なのは、相手が話すまでは、こちらから詳しいことを聞きすぎないことです。
「どうして亡くなったの?」
「入院してたの?」
…などと、立ち入った質問をしてしまいがちですが、そこはグッと我慢。
話すかどうかは、相手のタイミングです。
相手の心に寄り添うことを大切にしたいですね

訃報連絡は何を伝えるかで3パターンに分かれる
訃報の連絡には、大きく分けて3つのパターンがあります。
① 故人の死を知らせ、葬儀の案内もする(参列を促す)
昔ながらの「一般葬」に近いかたちです。
通夜・葬儀の日程を案内し、「ご都合がよろしければご参列ください」とお伝えするスタイル。
家族葬が増えたとはいえ、「お世話になった方にきちんと送ってもらいたい」という気持ちがあれば、このような訃報連絡になるでしょう。
② 故人の死は知らせるが、葬儀の案内はしない(参列辞退)
近年、家族葬が主流になってきたことで、よく見られるかたちです。
「家族だけで葬儀を執り行います」と伝え、参列は辞退する。
ただし、ここで大切なのは「伝え方」。
「家族葬だから来ないでください」ではなく、
「故人の生前からの遺志で…」
「ご案内したいお気持ちはあるのですが…」
…などといった、相手を思いやる表現が必要です。
③ 故人の死を、葬儀後に報告する(事後報告)
訃報を葬儀後にお知らせする場合は、文書やはがきなどでお伝えすることが多いです。
たとえば、「令和◯年◯月◯日、父◯◯が永眠いたしました。生前のご厚情に心より感謝申し上げます」など。
忙しさや、気力が追いつかなかったという場合でも、このように「事後報告」というかたちであれば、ご縁を大切にしながらご挨拶ができます。
迷ったら、伝えるべき
訃報連絡でいちばん多い相談が、「この人に伝えるべきでしょうか?」という迷いです。
ぼくの答えは、だいたい決まっています。
「迷ったら、伝えましょう」。
なぜかというと、あとから…
「どうして教えてくれなかったの?」
「最期に一目会いたかった」
…と言われることがあるからです
もちろん、葬儀に参列してもらうかどうかは別として、ご縁のあった方には、故人さまのことを知らせておく——それだけで、相手の心の整理にもつながるんです。

家族葬でも、伝え方次第で気持ちは届く
家族葬というスタイルを選んだ場合、「あの人に言ったら来ちゃうんじゃないか」と気になる方もいるかもしれません。
でも、訃報を伝えるのは、「葬儀に来てもらうため」だけじゃないんです
故人さまと親しくされていた方との「最後のご縁」をつなぐのが、喪主の務めでもあるのです
「今は会えないけれど、伝えておきたかった」
「感謝を伝えたいと思っていた」
そういった気持ちが相手に届けば、それでいいのだと思います。
おわりに
訃報連絡というと、何を、誰に、どうやって伝えるか――形式的な話に聞こえるかもしれません。
でも、本当に大切なのは、その「伝え方」の奥にある「心」なんですよね。
声で伝える、言葉を選ぶ、相手の立場に立つ。そうしたひとつひとつが、故人さまを想う「送り方」につながっていきます。
葬儀のかたちは変わっても、人の気持ちの根っこは、きっと変わらない。そんなふうに思います

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご葬儀や仏事についてご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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葬儀のかなふく (株式会社神奈川福祉葬祭)
代表取締役 鈴木 隆