かなふくな日々ブログ

社長のブログ 2024.06.06

梅雨の季節。雨について思いを馳せます

梅雨の季節。雨について思いを馳せます

雨がーしとしと日曜日~♪ 皆様こんにちは。かなふく鈴木です 

 

6月に入り、梅雨の季節です 

 

「雨が降るといやだなー」

「服や靴が濡れちゃうじゃん」

 

などと、なかなか嫌われがちな雨ですが、一方で、「恵みの雨」だとも言われますよね 

 

ということでこの記事では、かなふく鈴木が雨に思いを馳せてみたいと思います。

 

葬儀屋さんのブログらしくないテーマかもしれませんが、たまにはこんなのも、お許しくださいね 

 

 

雨は地球を循環している

 

ぼくたちは、小学生の時に(中学生だったかも…)、すでに水の循環について学んでいます。

 

雨は地面にしみこんで川の水となる。それが海に流れて、太陽の熱で水が蒸発して水蒸気となる。これが雲となってまた雨を降らせる。という循環ですよね 

 

ぼくたちは川の水や地下からの汲み上げ水で生活をしてきましたし、大量の水が海、空、山、川と循環しているから、さまざまな微生物、海洋生物、鳥、動物、人間が生息できています 

 

窓の外から見える雨は、ぼくたちをげんなりさせます。でも、いまここで雨が降っているということは、どこかの海が晴れわたり、(じゃないと水蒸気として海水を吸い上げない)、どこかの山が雨水で潤っていることを意味しています 

 

たまたま今日この場所が雨なだけで、逆に言えば、ここが晴れている日は世界のどこかが雨なのかもしれません。

 

こうした広い視野を持つと、世界は循環しているし、ひとつでつながっていることが分かります。

 

 

梅雨の季節。雨について思いを馳せます

一部を切り取ると全体が見えない

 

目の前のことだけに固執してしまうと、全体が見えなくなってしまいます 

 

逆に、全体を見渡す視点や想像力があれば、目の前のささいなことも気にならなくなるものです。

 

大ベストセラーとなった吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』の中で、主人公のコペルくんは「粉ミルクの秘密」を知り、これを「人間分子 網目の法則」と名づけます。

 

 (1)粉ミルクが日本に来るまで。

牛、牛の世話をする人、乳をしぼる人、それを工場に運ぶ人、工場で粉ミルクにする人、かんにつめる人、かんを荷造りする人、それをトラックかなんかで鉄道にはこぶ人、汽車に積み込こむ人、汽車から港へ運ぶ人、汽船に積みこむ人、汽船を動かす人。

 

 (2)粉ミルクが日本に来てから

汽船から荷をおろす人、それを倉庫に運ぶ人、倉庫の番人、売りさばきの商人、広告をする人、小売りの薬屋、薬屋までかんをはこぶ人、薬屋の主人、小僧、この小僧がうちの台所までもってきます。

 

   吉野源三郎『君たちはどう生きるか』より

 

また、仏教の「縁起思想」は、あらゆるものごとは互いに関係しあっていることを説き、それを表すものとして「因陀羅網(インドラモウ)」という教えがあります。

 

 網の目が互いにつながりあって網をつくっているように、すべてのものはつながりあっている。網の目は、他の目とかかわりあってひとつの目といわれる。網の目は、それぞれ、他の網が成り立つために、役立っている。

 

パドマ幼稚園ブログ

『網の目は他の網が成り立つために役立っている。クラス会終る。』より

 

水の循環も同じですよね。いま目の前の雨と、世界のどこかの晴れはつながっている。そのつながりの中で、さまざまな生き物が生息できているのです

 

 

循環しないと水は淀む

 

水って、ぼくたちに恵みをもたらすものですし、ぼくたちは水がないと生きていけません

 

でも水は循環を失ってしまうとすぐに淀んでしまいます。循環しているからこそ水は清らかなのであり、これを止めてしまうと一気に穢れてしまうのですよね。これはものすごく大切なことを示唆しているように思います 

 

常に水の流れる滝や泉や川なんかは、パワースポットとしてたくさんの人が足を運びます。でも、干上がってしまった池や沼などからは、むしろ負のエネルギーを感じたりしますよね。すると人が寄り付かなくなります。

 

コップに1週間水を入れたままにしておくだけで、変なにおいが出てきて不衛生になるのと同じで、人が清らかに生きていく上で、世界がきちんと動いていく上で、「循環する」ということはとても大切なことなのです、きっと。

 

 

梅雨の季節。雨について思いを馳せます

死にゆく命と生まれゆく命

 

最後に葬儀屋さんらしく、お葬式と絡めてこのお話を終えようと思います。

 

お葬式って、まさに循環を感じられる儀式だと思うんです。

 

人はいつか必ず息を引き取る。でも、同時に新しい命も生まれて、命は、世界は、循環します 

 

毎日お葬式の現場に立っていると、参列者の中に生まれたての赤ちゃんや、幼い子どもたちがいるのは、当たり前のように見られる光景です。家族が一人亡くなることはとても淋しいことですが、でも、その分新しい命が一人生まれたことが、希望にもなります 

 

まれに、不幸が起きた同じタイミングで赤ちゃんが生まれるおうちがあります。そんな時、家族の人たちは、

 

「きっとこの子はおじいちゃんの生まれ変わりだね」

「この子の中にはおばあちゃんが入っているのかもしれないね」

 

…と感じたりするものです。

 

人は必ず亡くなるわけですから、お葬式と出産のタイミングがたまたま重なっただけなのかもしれません。でもそこに「生まれ変わり」のような意味を見出そうとするのは、それだけぼくたち人間が循環に安心するからなのではないでしょうか。

 

雨はイヤだけど、でも心地がいいものです。この季節に咲くアジサイは、雨に濡れてこそ、美しく咲きます 

 

そんな梅雨を、心穏やかに過ごして参りましょう 

 

 

梅雨の季節。雨について思いを馳せます

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました 。

 

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