かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.05.18

葬儀屋さんでも大事な人が亡くなったら悲しい

葬儀屋さんでも大事な人が亡くなったら悲しい

こんにちは。かなふく鈴木です 

 

ぼくは、日々お葬式の現場に立ち、たくさんのご家族とご一緒に、最期のお別れをお手伝いしています。

 

でも、そんな葬儀屋さんのぼくでも、大事な人が亡くなったら、やっぱり悲しいんです。

 

今日は、ちょっと個人的な想いも交えながら、「葬儀屋さんでも涙が止まらなくなる時があるんだよ」ということを、お話ししてみたいと思います。

 

 

葬儀屋さんでも、大事な人が亡くなったら悲しい

お葬式の現場を何百、何千と経験してきたぼくですが、自分の身内や、親しい方のご逝去となると、話はまったく別です。

 

もちろん、一般の方に比べたら、死に対する“耐性”みたいなものはあると思います。

 

参列や喪服のマナー、式場でのふるまいなど、そういった面では冷静に動ける自信はありました。

 

でも、いざその場に立つと、思うように体が動かなかったりするものです。

 

なぜなら、「その人の命」はただ一度きりだからです。

 

その人の人生も、その人の死も、その人のお葬式も、世界にひとつだけ、ただ1回しかありません。

 

どれだけ経験を積んでいようが、「あの時の葬儀と同じ感じで向き合えばいい」なんてことは、絶対にないんですよね。

 

むしろ、プロであることが足かせになる瞬間もあります。

 

「自分は感情的になっちゃダメだ」「しっかりしなきゃ」「落ち着いていなきゃ」――

 

そんなふうに自分を縛りつけて、余計に苦しくなってしまうこともあります。

 

葬儀屋さんでも大事な人が亡くなったら悲しい

かけることばが、見つからない

つい先日も、ぼくにとって大切な方が亡くなりました。

 

生前、本当にお世話になった方で、その奥さまが喪主を務められたのですが、ぼくは、何も言えなかった。

 

いや、何かは言ったんですよ。「生前とてもお世話になったんです」とか、「すごく残念です」とか、「何かできることがあったら言ってくださいね」とか。

 

でも、そのどれもが、自分でも空々しく聞こえてしまって。これらのことばはすべて本心だけど、本当の意味で奥さまの支えになるのだろうかと思うと、情けないやら、悔しいやら…。

 

お葬式の後に奥さまからLINEでお礼の言葉を頂いたときも、正直、なんと返したらいいのか分かりませんでした。

 

思わず、ネットで「訃報 LINE お礼 返信 文例」なんて検索してしまったくらいです。

 

プロのぼくでも、そうなるんです。

 

それだけ、葬儀というのは、心の向け方が、むずかしい。

 

故人さまのご逝去は、すごく辛い。でも、故人さまや喪主さまは、もっと辛いはず。

 

そう思うと、どこまでを言葉にして、どこまでをグッと押しとどめるべきかが、分からなくなるんです。

 

ひとつとして同じ人、同じ命がないからこそ、「万人に共通する正解のことば」なんて存在しない。

 

だから、ことばを選ぶのが、こんなにも難しいんだと思います。

 

 

「ことば」にならなくても、想いは届く

こうして、いろんなお葬式に立ち会ってきた中で、ぼくがひとつだけ学んだことがあります。

 

それは、「ことばが見つからないときは、無理に言わなくていい」ということです。

 

だって、どんな立派な弔辞よりも、ただ隣に立っているだけで、心が救われることってあるじゃないですか。

 

泣いている喪主さんの背中を、そっとさすってあげる。目が合ったときに、ただうなずく。

 

ことばにならなくても、想いは届くんだと思うんです。

 

無理に気の利いたことばを掛けなくても大丈夫。そばにいるだけ。「辛いね」「寂しいね」「味方だよ」ということが伝われば、それで充分なんです。

 

と、頭では分かっていても、なかなか心で納得するには、むずかしいですよね。

 

葬儀屋さんでも大事な人が亡くなったら悲しい

葬儀屋さんも「一人の人間」です

葬儀屋というと、どうしても「冷静沈着で、淡々としていて、感情に流されない」みたいなイメージがあるかもしれません。

 

でも、ぼくらだって、人間なんです。

 

好きな人が亡くなったら悲しいし、かける言葉が見つからないこともある。葬儀の最中に、ふと涙ぐんでしまうことだってあります。

 

でも、だからこそ

 

「お葬式って、人の心に寄り添う場所なんだな」

 

「“儀式”であると同時に、“癒し”でもあるんだな」

 

そうあらためて実感するのです。

 

 

おわりに

この記事をここまで読んでくださった方の中には、もしかしたら今、大切な方の死と向き合っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

ぼくが伝えたいのは、「プロでも言葉に詰まるくらい、大切な人を送るというのは、かけがえのない経験なんですよ」ということです。

 

どんな言葉をかけたら正解か。何が正しいか。

 

正解なんてなくていい。ことばがなくても、ただ、心からの想いがあれば、それだけで十分なんです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ご葬儀や仏事のこと、お悩みやご相談があれば、いつでもお気軽にお電話ください。

 

 

 

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