かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2026.02.07

葬儀の事前相談に行けないあなたへ。その「怖さ」と「痛み」に寄り添いたい

葬儀の事前相談に行けないあなたへ。その「怖さ」と「痛み」に寄り添いたい

こんにちは

 

相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木です。

 

普段は、お葬式の役立つ知識や地域の情報を明るく楽しくお届けしていますが、今日は少しだけ、静かに、そして真面目に、お話しさせてください。

 

私は日々、お葬式の「事前相談」の大切さを発信しています。「前もって準備をしておくことで、後悔のないお別れができますよ」と。それは間違いのない事実ですし、プロとしてお伝えすべき大切なことです。

 

けれど、その一方で、どうしても葬儀社の門を叩けない、電話一本かけることができない……という方がいらっしゃることも、私は痛いほどよく分かっています。

 

今日は、今まさに大切な方の命と向き合い、葛藤の中にいらっしゃるあなたへ向けて、私の心の内の想いを綴らせていただきます。

 

■事前相談に行けない一番の理由

「お父さんは、今この瞬間も一生懸命生きようとしている。なのに、亡くなった後の相談をするなんて……」

「そんなことをしたら、まるでもう死ぬのを待っているみたいで、自分を許せない」

 

事前相談に踏み切れない一番の理由は、決して「面倒だから」でも「忙しいから」でもありません。

 

それは「家族の死を受け入れること」が、あまりにも耐え難いからです。

 

ご本人は必死に病と闘い、生きようとしている。ご家族もその想いに応えようと、夜も眠れぬ思いで看病を続けている。そんな極限状態の中で、葬儀社へ足を向けるということは、残酷な言い方をすれば「終わりを認める」ということです。

 

「まだ頑張っているのに、なんで今、考えなきゃいけないの」 その悲痛な想いは、ご家族として、人として、あまりにも真っ当な感情です。冷静に判断や行動をできる人ももちろんいますが、それができない人がいることも、できない状況にあることも、ごく自然なことです。

 

■事前相談は「残酷なこと」だろうか

事前相談のメリットは、データを見れば明らかです。

 

事前相談をされたご家族の方が、葬儀の満足度は高まり、無駄な費用も抑えることができるということが実証されています。

 

いざという時のパニックを防ぎ、故人様らしい見送りができる。だから私たち葬儀屋さんは、どこの会社でもいいから、まずは葬儀の事前相談を受けてほしいと、お客様のためを想うからこそ、願います。

 

でも、目の前の命を守ろうと必死なご家族に「万が一のことが起きた時のために、葬儀の打ち合わせをしておきましょう」と言うことが、時にどれほど残酷な響きを持つか。

 

私は、事前相談をお勧めしながらも、同時にその方の「言いたくない、考えたくない」という拒絶の奥にある深い愛情を感じて、胸が締め付けられることがあります。

 

合理性だけでは救えない心が、そこには確かにあるからです。

葬儀の事前相談に行けないあなたへ。その「怖さ」と「痛み」に寄り添いたい

■かなふくに寄せられる、心の声

かなふくには、毎月5件から10件ほどの事前相談が寄せられます。メール、お電話、あるいは直接ご来店いただくこともあります。

 

最初はみなさま、とても硬い表情をされています。けれど、面と向かってお話ししていくうちに、少しずつ心の奥にあるものを開いてくださるようになります。

 

大切な方との別れは、一生に一度の、やり直しのきかない出来事です。 だからこそ、未知で未経験なことへの不安は、計り知れません。

 

「看取った後、私の心は持つでしょうか」

「不謹慎ですが、意外と悲しくないんです。私は薄情なのでしょうか」

 

こうした「心の揺らぎ」への戸惑いを、多くの方が口にされます。死の受け止め方は、本当に千差万別です。その振れ幅の広さが、人を不安にさせるのかもしれません。

 

葬儀屋さんは、そんなご家族の葛藤を、何百、何千と見守ってきた存在です。事務的な段取りや説明だけではなく、寄り添う者として掛けられる言葉があります。

 

「同じように悩まれたお客様もいらっしゃいましたよ」 

「あなたのその想いは、決して間違っていませんよ」

 

私にとっての事前相談は、単なる見積書を作る場ではなく、言葉にできない不安を共有し、少しだけ肩の荷を軽くしていただくための「心のカウンセリング」だと思っています。

 

■いつかやってくる「死」を受け入れる日

いつか必ず、死はやってきます。 それを懸命に拒んでいる状態から、いよいよ受け入れなければならない瞬間に至るまで、激しい葛藤や絶望があなたを襲うでしょう。

 

けれど、ある時全身で「ああ、もうどうにもならないんだ」と理解する瞬間が来ます。

 

それは「諦め」というより、もっと静かな「受容」に近い感覚かもしれません。

 

そのタイミングは人それぞれです。亡くなる前の方もいれば、葬儀の真っ最中の人もいる。

 

数年経ってようやくという人もいれば、一生受け入れられないという人だっています。

 

仏教に「諦念(ていねん)」という言葉があります。 「諦める」という言葉は、もともと「明らめる(明らかにする)」という意味なのだそうです。

 

自分が望んでいるもの(生)が、これ以上は手に入らない。その事実が明らかになった時、それはとても寂しく残念なことですが、私たちは「人はいつか亡くなるんだ」という、当たり前で、でもものすごく大事な事実を、頭だけでなく、身をもって気づくことができます。

 

お葬式という儀式は、その気づきを感じるための場でもあります。 そして、勇気を出して葬儀屋さんに足を向けることは、その気づきへの第一歩なのかもしれません。

 

葬儀の事前相談に行けないあなたへ。その「怖さ」と「痛み」に寄り添いたい

■最後に

 

本当に、お辛いと思います。 今はまだ、何も考えたくないかもしれません。

 

でも、いつか必ずやってくるその日の痛みをほんの少しでも和らげるために。あなたの心が壊れてしまわないための「防波堤」として、私たちのような葬儀屋を頼ってみてほしいのです。

 

かなふくの扉は、いつでも開いています。 どんなにまとまらない話でも、涙で言葉にならなくても構いません。

 

あなたが今、抱えているその「声」を聴かせていただけませんか。 その一歩が、あなたと大切な方の、最後の大切な時間を守ることになると信じています。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

心に溜まった不安、どうぞお聞かせください。

 

【フリーダイヤル 0120-82-0333】

 

葬儀のかなふく (株式会社神奈川福祉葬祭)

代表取締役  鈴木 隆 

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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