かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.07.14

お葬式は必要なのか、不要なのか?

お葬式は必要なのか、不要なのか?

こんにちは。神奈川県相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です。

 

毎日葬儀屋さんのお仕事をしていると…

 

「お葬式って本当に必要なんでしょうか?」

 

そんな声を、たまに耳にします。

 

たしかに今の時代、お葬式の方法にもたくさんの選択肢があります。「葬儀なんていらないよ」とお考えの方は、ご遺体の処理のための直葬(火葬のみ)を行い、お通夜や告別式のような儀式を行いません。

 

「簡素に」「費用を抑えて」というニーズも珍しくありませんし、中には「うちは葬儀しないから」と、はじめから決めておられる方もいます。

 

でも、本当にお葬式は「不要」なんでしょうか?

 

今日は、そんな素朴な問いに、現場に立ち続けてきた私の実感からお応えしてみたいと思います。

 

 

「みんなやってるから」は、理由にならない

そもそも、「なぜ葬儀をするのか」と、真剣に考えることってあまりないですよね。

 

「人が亡くなったら、お葬式をするもんだ」

「みんながやってるから、うちもやる」

 

そう答える方が大半ではないでしょうか。

 

でも、これって、「葬儀をなぜするのか」という問いの答えにはなっていませんよね。

 

もちろん法律的に言えば、死亡届の提出や火葬許可申請など、「やらなくてはならない手続き」はあります。遺体をどう安置するか、どう火葬するかという「物理的な処理」も必要です。

 

ただ、ここで私たちが語りたいのは、それよりもっと深い話――

 

「なぜ、私たち人間は葬儀をするのか?」という問いです。

お葬式は必要なのか、不要なのか?

お葬式は、会うため。

結論を言うと、ぼくは「最期に会うため」だと思っています。

 

お葬式とは、亡くなった人に最期に「会う」時間です。

 

と同時に、遺族や親しい人たち同士が「会う」場でもあります。

 

もう二度と会えないことを知っているからこそ、人は時間を割いてでも、その場に足を運び、故人を偲び、そして残されたもの同士がいたわりの言葉をかけ合うのです。

 

涙を流しながら「ありがとう」とつぶやく人。棺にそっと手を添える人。遺影の前で、黙って手を合わせる人。

 

それらはすべて、故人さまに会い、語りかけ、そして自分の中のけじめをつけているのだと思います。

 

さらに、ご遺族に声をかけ、お香典を渡し、生前の故人さまとの思い出を語り合いながら、いたわりのことばを伝える。

 

こうすることで「ぼくたちはひとりじゃない」「ともに悲しみ、でもがんばろうね」とお互いに支え合うことにつながります。

 

人はひとりでは生きてはいけません。たくさんの人とのつながりの中でこそ、生きていける生き物です。

 

身近な人の死は、自分にとっても一大事です。だからこそ、会いに行くんです。

 

それはもう、「必要」「不要」という枠を大きく超えた問題だと思うんです。

 

「お葬式って、必要なんですか?」

 

この問いに、私はこうお答えしたい。

 

「必要かどうかではなく、人として大切なことなんです」と。

 

自分の心に聞いてみて、

 

「ちゃんと見送りたい」

「ありがとうを伝えたい」

「みんなで送り出したい」

 

そう思えたなら、それはもうお葬式の必要性を感じていることに他なりません。

 

 

人間は、心と身体でできている

人間は、心と身体とでできています。

 

身体(=ご遺体)の整理は火葬や埋葬を通じて行います。

 

一方で目に見えない心(=霊魂)の整理は、これが目に見えず、手に触れられないものだからこそ、なかなか難しいのですが、この「心の整理」のために行われるのが、儀式やセレモニーの部分だと思います。

 

目に見えない「心」って、人間が人間らしくあるために、とても大切な部分ですよね。

 

ぼくの大好きなタレント・所ジョージさんが「無駄なことに価値がある」と言っていて、このことばがすごく好きなんです。

 

すぐに「成果」や「意味」が見えない、一見無駄に思えるものこそ、実は深い価値を持っています。

 

目に見えない心というのは、それが整ったかどうか、「成果」や「意味」を見いだしにくいものです。

 

無駄だと思えるこの「心」の部分を大切に考えることが、お葬式の必要性につながるのではないでしょうか。

 

この”心”にこそ、無駄にこそ、人間らしさがあると思うんですよね。

お葬式は必要なのか、不要なのか?

葬儀屋は、ある意味 ”宗教家”でなければならない

ぼくは、葬儀社の仕事を単なる「段取り屋」「イベント屋」だとは思っていません。

 

火葬の時間を決めて、料理や返礼品を手配して…たしかにそういう「事務的な動き」も必要ですけど、それだけじゃない。

 

葬儀という場には、たくさんの人の亡くなった方を想う気持ち、悲しみ、祈り、願い…など、たくさんの感情が渦巻いています。

 

葬儀屋さんは、そうした人々の「心の動き」を受け止める存在でなければならないと思っていますし、ある種、宗教家(寺院などの宗教者の補助)としての役割を担っているとぼくは思っています。

 

だからこそ、今日も、ただ式を「執り行う」のではなく、ひとつひとつのご葬儀に、出来るかぎりの祈りとまごころを込めて向き合っていきたいのです。

お葬式は必要なのか、不要なのか?

今日もここまでお読みいただき、ありがとうございます。

 

相模原市で高額なお葬式にお困りの方は、是非 神奈川福祉葬祭にご相談下さい。

 

フリーダイヤル:0120‑82‑0333

葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭

代表取締役 鈴木 隆 

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