かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.09.13

檀家って何? わがやの菩提寺をご存じですか?

檀家って何? わがやの菩提寺をご存じですか?

皆様こんにちは

 

神奈川県相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です。

 

みなさん、「檀家(だんか)」って言葉、聞いたことありますか?

 

お寺のお檀家さん、とか、ウチは菩提寺があって…とか、なんとなく耳にしたことはあるけれど、いざ自分の家のことになると、

 

「ウチって檀家なの?」

「どこのお寺にお世話になってるんだっけ?」

 

と、分からない方もけっこういらっしゃるんです。

 

今回は、葬儀や法事で大切になる「檀家」や「菩提寺」について、現場の葬儀屋目線でわかりやすくお話していきます!

 

菩提寺とは? 檀家とは?

まず基本からいきましょう。

 

菩提寺(ぼだいじ)とは、簡単に言えば「その家のお墓があるお寺」のこと。

 

もっと言えば、その家の先祖代々の供養をしてくれる、お付き合いのあるお寺のことです。

 

一方、檀家(だんか)とは、その菩提寺を支える家のこと。定期的にお布施をしたり、お寺の行事に参加したりして、支援を続けていく立場です。

 

両者の関係を「檀家制度」や「寺檀制度」などと呼びますが、じつはこの菩提寺と檀家と言うのは江戸時代から制度化された歴史があるんですよ。

 

当時は仏教寺院が「宗門改帳」という戸籍管理のような役割も担っていて、檀家制度を通じて民衆の管理をしていたんですね。

 

今ではそういった義務はありませんが、その時の名残として…

 

「〇〇さんのところは、うちの檀家だ」

「◆◆寺は、うちの菩提寺だ」

 

といった感じで、檀家制度はいまもゆるやかに残っています。

 

檀家って何? わがやの菩提寺をご存じですか?

お寺は住職のものではない?

ここで、ちょっと驚かれるかもしれませんが、お寺って、住職さんの持ち物じゃないんですよ。

 

もちろん、日々の法要や運営の実務は住職が行いますが、法律上、お寺(宗教法人)は「信者=檀家による運営」を前提としています。

 

たとえば、住職が不誠実なことをしていたら、檀家が協議のうえで解任することも可能なんです(実際はかなり大変ですが…)。

 

お寺の維持費も、多くは檀家さんのお布施や寄付でまかなわれています。草むしりや清掃などを、みんなで協力しておこなっているお寺もあります。

 

つまり、お寺は地域の人たち、檀家さんたちのもの。住職さんはその管理・指導をおこなう「預かり人」のような役割なんですね。

 

供養の自由化と、知らずに起きるトラブル

最近では、こうした古くからのお付き合いをやめて、「供養の自由化」が進んでいます。

 

「菩提寺ではなく、自分が信頼する僧侶を呼びたい」

「宗教色のない葬儀をしたい」

「そもそもお寺に頼らず、自分たちだけで供養したい」

 

…というような声が増えてきました。

 

これはこれで、時代の流れとして自然なことだと思います。

 

ただ、ここで注意してほしいのが、葬儀後のトラブルです。

 

たとえば、菩提寺ではない別の僧侶を呼んで葬儀をしたあと、納骨や一周忌の法要だけを菩提寺にお願いしようとすると…

 

「なぜうちの宗派で葬儀をしなかったのか」

「菩提寺を飛ばして勝手に戒名をつけたのか」

 

と、トラブルになるケースがあります。

 

これは、菩提寺の住職からすれば、

 

「檀家としての役割を果たしていないのに、都合のいいときだけ頼ってくるのか」

「檀家の供養は、葬儀の時から菩提寺が責任を持って行うべきもの」

 

…という想いがあるのかもしれません。

 

こうしたトラブルに見舞われないためにも、わがやに菩提寺があるのか、事前に確認しておくことが大切です。

 

檀家って何? わがやの菩提寺をご存じですか?

菩提寺の見つけ方

では、自分の家の菩提寺がどこなのか分からない場合、どう調べればいいのでしょうか?

 

以下のポイントをチェックしてみてください。

 

① お寺からの郵便物が届いていないか?

春秋の彼岸やお盆、年末などに、挨拶状や法要案内が届くことがあります。その送り主のお寺が、あなたの家の菩提寺である可能性は非常に高いです。

 

② お墓の場所を確認する

お墓がどこにあるかで、ある程度判断できます。寺院墓地(お寺の敷地内にある墓地)にお墓がある場合は、そのお寺がほぼ間違いなく菩提寺です。

 

霊園などの場合は、無宗派のケースもあるので、要確認です。

 

③ 親戚に聞いてみる

親や兄弟、親戚に聞くのがいちばん早い方法です。

ただし、こうしたことを誰も知らない…という場合は、もしかすると菩提寺との関係がもう途絶えている可能性もあります。

 

おわりに

「先祖代々のつながりは大事にしたい」

「でも、これからの供養の形も見つめ直したい」

 

そのどちらの気持ちも、きっと正しいものです。

 

大切なのは、「自分たちにとって、そして故人さまにとって、どうするのが一番よいか」を考えること。

 

菩提寺との関係を見直したい場合も、まずは事前にお寺ときちんと話し合うことが何より大切です。

 

トラブルを避けて、気持ちよく供養の道を選ぶためにも、ぜひ一度、「うちの菩提寺ってどこ?」と家族で話し合ってみてくださいね 

 

もちろん、分からないときは、わたしたち葬儀屋さんに聞いていただいても大丈夫です。

 

葬儀の事、お寺のことで分からないことがありましたら、どうぞお気軽にかなふく鈴木にご相談下さい 

檀家って何? わがやの菩提寺をご存じですか?

神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)

代表取締役 鈴木 隆

フリーダイヤル:0120‑82‑0333

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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