かなふくな日々ブログ

社長のブログ 2024.02.10

葬儀屋さんの司会。どうしてナレーションをするのかお話しします。

葬儀屋さんの司会。どうしてナレーションをするのかお話しします。

司会大好き かなふく鈴木でございます 

 

お葬式に参列したことがある方は、葬儀屋さんによるナレーションを聞いたことがあるのではないでしょうか

 

お通夜や葬儀の開式前、あるいは閉式後に、司会者がマイクを片手に、故人さまを偲び、思いを馳せることのできるナレーションを挿入します。

 

こうしたナレーションは、どうして行われるのでしょうか。じっくりお話いたします 

 

 

 

かなふくは、マイクナレーションを大切にしています

 

マイクナレーションの文面やタイミングは、葬儀社によって異なりますが、かなふくでは、通夜の開式前、翌日の葬儀告別式の開式前に、ナレーションをいたします 

 

ナレーションの目的は、ご遺族や参列者の方々が、祭壇前にご安置された故人さまに意識を集中できるために実施しています。

 

お葬式の儀式自体は、お坊さんが導師となって執り行って下さるので、それに先立って厳粛な空気に調えるために、ナレーションをしています。

 

具体的な文面は、一件一件のお客様によって変えています 

 

葬儀の打ち合わせの中で聞かせていただいた故人さまの人柄や生涯、そして一緒に過ごした思い出の時間やご遺族さまの想いをことばにしながら、スクリプト(台本)を作っていくのです 

 

 

 

 

お客様の反応

 

とってもありがたいことに、ぼくのマイクナレーションはお客様から高評価をいただいています(エッヘン

 

「鈴木さんのおかげでお父さんとの思い出がたくさん思い浮かんだ」

「これからお葬式をするのに、気持ちを落ち着けられることができた」

「本当にお葬式が始まるんだと思うと、涙が止まらなかった」

 

…などなど。

 

リピーター様のお葬式の時には、少人数だったこともあり、あえてナレーションを省いてアットホームな雰囲気を出そうとしたのですが、お通夜が終わったあとに「どうしてナレーションしなかったの? 鈴木さんの声が聞きたくて今回もかなふくさんに依頼したのに」というとってもありがたいおことばをいただきました 

 

1度だけご指摘をいただいたことがあります。「あのナレーションは抒情的過ぎて、受け付けなかった」というもの。

 

きっと、お客様への寄り添いが足らなかったのだと思い、どういうことをするとより深くお客様の気持ちを集中させられるだろうかと、勉強するきっかけを与えてもらいました。

葬儀屋さんの司会。どうしてナレーションをするのかお話しします。

心理カウンセラーが考えるナレーションの”催眠”効果

 

かなふくがナレーションを行うのは開式前です。なぜか?

 

これから始まるお葬式に気持ちを集中してもらいたいからです 

 

しっかりと故人さまと向き合うことが、良き送り出しとなることを確信しているからです。

 

たとえとしては悪いのですが、舞台の前座のようなものです。前座が場を温めて、いよいよ真打登場みたいな 

 

ぼくがナレーションで故人さまへに想いを注ぎやすくして、そこでお坊さんの登場。一定のリズム、厳かな声、仏の世界に通じる経文。

 

ぼくはその場を均すのがお仕事なのです 

 

少し心理学の専門用語を用いますが、自分の意識が目の前の物理状態から離れている時の状態を「変性意識状態」と呼び、ご遺族や参列者の方々にはこの状態になっていただきたいのです。

 

たとえば昨日のことを振り返っている時、本や映画の世界に没入している時、夢を見ている時などもこれにあたるのですが、故人さまという、いままさに物理状態を失った存在を、仏さまの世界という物理的に説明のつかない場所に送り出す儀式がお葬式です。

 

「変性意識状態」とは深くなると「トランス状態」とも呼ばれますが、この状態になるにはある種のリラックス効果が求められます。

 

身体が緊張しきっていると、なかなか気持ちを集中させることができない。ですからぼくのナレーションで少しばかりリラックスしてもらい、そして故人さまに意識を向けてもらいたいなと考えるわけです 

 

 

 

お葬式に求められる「緊張と緩和」

 

「緊張と緩和」ということばは、いまは亡き天才落語家の桂枝雀さんによる笑いの理論ですが、緊張と緩和を繰り返すことで思い入れが深まるのは、お葬式でも同じです。

 

ですから、ぼくのナレーションではそこにいる人たちの心が緩和できればと意識しています。なぜなら、その後のお坊さんによる読経は緊張そのものだからです 

 

また、ぼくのナレーションの中にも、お坊さんの一連の儀式作法の中に、小さな緊張と緩和がちりばめられています。

 

この緊張と緩和のくり返しこそが、トランス状態をより深くしてくれて、お葬式への思い入れを強めてくれるのです 

 

お葬式で大切なのは、意識や感情のすべてを故人さまに注ぎ込むこと 

 

辛い、悲しい、悔しい、淋しいなど、さらには、愛情や感謝やつながりなど、すべての感情をそこに全集中することが、故人さまのため、そしてご遺族さまのためになるのです。

 

そのためのひとつとして、かなふく鈴木は、司会によるマイクナレーションをとても大切に考えているのです 

葬儀屋さんの司会。どうしてナレーションをするのかお話しします。

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました 

 

葬儀に関するご質問やご相談は遠慮なくお電話ください。

 

【フリーダイヤル 0120-82-0333】

 

葬儀のかなふく  株式会社神奈川福祉葬祭 

代表取締役 鈴木隆  

 

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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