プロの葬儀屋さんが教える葬儀現場のリアルな服装マナー

皆様こんにちは。相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です
さて、今日は「お葬式の服装」についてお話ししようと思います。
大切な方を送る場ですから「失礼があってはいけない」と皆様とても気を使われますよね
ネットで「葬儀 服装 マナー」なんて検索すると、それはもう細かいルールが山のように出てきます。
「ハンカチは白か黒の無地じゃなきゃダメ」
「時計は光沢のない黒ベースで」
「コートはカシミヤのフォーマルコートがおすすめ」
……これらを全部真面目に読み込むと、お葬式に行く前に疲れ果ててしまいそうです
でも、毎日現場に立っている私から言わせれば、ネットの情報って「ちょっとマナーに固執しすぎじゃない?」と感じることも多いんです。
今日は、マナー本には載っていない、でも現場では当たり前に見られる「葬儀の服装のリアル」について、本音でズバッとお伝えさせていただきます

葬儀の服装、ネット情報は「厳しすぎ」⁉
ネットに載っているマナー講師の言葉と、実際の葬儀現場。そこには結構な「温度差」があります。いくつか具体例を挙げてみましょう。
コートはフォーマル用じゃないとダメ?
いろんなサイトで、「葬儀の際のコートはフォーマルコートがおすすめ」と書いてあります。もちろんおすすめはおすすめですが、実際にはダウンジャケットの方もいますし、ダッフルコートの方もいます。
相模原市営斎場へ来られる方のほとんどは自家用車を利用しますから、車内に置いておけば問題ありません。また、最近は家族葬がほとんどですから、館内に入って控室に掛けておくこともできます。式典中さえきちんとしたブラックフォーマルを着ていれば、外で何を着ているかはそこまで重要じゃないんです。
ハンカチは白か黒の無地?
もちろん、真っ赤なタオル地などは問題ですが、そうでなければ、そこまで気にする必要はありません。少し柄が入っていても、落ち着いた色合いなら全然大丈夫。
現場で「あの人のハンカチ、マナー違反よ!」なんて指をさす人はいませんから、安心してください。
時計やアクセサリーは?
「時計も光沢のない黒を」なんて言われますが、そこまで他人の手首をじっと見る人はいません。よほど派手なゴールドのロレックスなど、目を引くものでなければ、普段使いの時計で十分です。
夏のおっちゃんたちの半袖
「夏の葬儀でも半袖シャツはNG」というのが教科書通りのマナー。でもたまに地元のおっちゃんたちがあまりの暑さに半袖でやってくるのを見かけます。
もちろん、マナーとしては長袖が望ましいですが、現場では「暑いなか、よく来てくれたね」という感謝の気持ちの方が勝るものです。

式典中は「ブラックフォーマル」が基本
「なんだ、適当でいいのか」と思わせてしまったらごめんなさい! そういうわけではないんです
通夜式、告別式、そして火葬場。この「式典の最中」だけは、やはり男女ともにブラックフォーマル(礼服)を着用するのが基本です。
ここで、基本のおさらいを少しだけ。
・男性
黒のブラックスーツ。シャツは白、ネクタイと靴下は黒。
・女性
黒のアンサンブル。ストッキングは黒。鞄や靴も光沢のない黒を選びます。
なぜこれが必要かというと、お葬式の会場は「個性を出す場所」ではないからです。 全員が黒い服に身を包むことで、「私たちは皆、故人を偲んでいます」という共通のメッセージ(弔意)を表現しているんですね
移動や待ち時間は、無理しなくても大丈夫
最近は「家族葬」が増えています。 大きな式場で大勢の目にさらされる一般葬と違い、親しい親族だけの家族葬なら、もう少し融通が利きます。
例えば、遠方から来られる場合は、移動中は楽な格好で来て、斎場の控室でサッと着替えることもできます。かなふくでお手伝いするお客様も、そうされる方は多いですよ。
また、館内の環境についても知っておいていただきたいことがあります。
・冬の日
外は極寒ですが、館内は暖房がしっかり効いています。重いフォーマルコートをずっと着ているより、脱ぎ着しやすい上着で来て、控室に置いておくのが賢明です。
・夏の日
外は猛暑ですが、館内はこれでもかというほど冷房が効いています。半袖で来ると、式典中に冷えて体調を崩してしまうことも。一枚羽織るものを持っておくのが「現場を知る人」の知恵です。

葬儀の服装マナーは何ためにある?
最後にとっておきの大事な話をします。 葬儀の服装マナーって、結局は何のためにあるのでしょうか?
私は、「故人や遺族への配慮」、これに尽きると思っています。
お葬式の主役はあくまで故人様です。もし誰かが一人だけド派手な格好や、あまりにカジュアルすぎる格好で現れたらどうでしょう。周りの人はそっちが気になってしまい、故人様を偲ぶ空気が壊れてしまいます。
服装で個性を出すということは、無意識のうちに「私を見て」というメッセージを発信していることになりかねません。だからこそ、みんなでブラックフォーマルという「同じ制服」を着て、自分を消し、故人様を真ん中に置く。それが故人への弔意であり、遺族への配慮なんです。
この「本質」さえわきまえていれば、多少ネットが伝える服装マナーからずれていたって、誰も責めたりしません。
慣れない場面への参列だからこそ、ネット検索するのは当たり前のことです。
でも、そこに書かれている情報に振り回されて、「あれもダメ、これもダメ」と不安になる必要はありません。
「寒い日はダウンを着て、控室で脱げばいい」
「派手でなければ、普段の時計でいい」
「大切なのは、故人を偲ぶために自分を一歩引かせること」
これだけ覚えておけば、服装については合格点です
もし、急なことで「どうしても礼服が用意できない!」「この格好で失礼じゃないかな?」と不安になったら、いつでも私に相談してください。
マナーは「心」を形にしたもの。 カタチも大事ですが、一番大事なのは、あなたがそこに駆けつけようとしたその気持ちです。

本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました
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葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭
代表取締役 鈴木 隆

