事前相談はすべき?しないべき? 葬儀の高額請求から身を護る方法

皆様こんにちは。葬儀のかなふく鈴木です
「お葬式って、いくらぐらいかかるんだろう?」
「ネットに出てる“〇万円〜”って、本当?」
葬儀の費用って、どうにも分かりづらいですよね。
今日は、そんな“見えにくい葬儀費用”にまつわる話を、「葬儀屋さん目線」で、そして一生活者として、できるだけ分かりやすくお伝えしてみたいと思います
葬儀の高額請求の実態
まずお伝えしたいのが、実際に葬儀の費用でトラブルになるケースが、いまも本当に多いということです
ぼくらのまわりでも、他社で葬儀をした方から「想定より高額な請求をされた」という相談が後を絶ちません。
たとえば直葬(火葬式)を希望したのに、なぜか式場を利用して“お別れの場”を設けられ、そこに供花をズラッと並べるよう勧められて、結果、50万円近い請求に――。
逆に、相模原市で「直葬7万円〜」と広告している業者を見かけたこともありますが、正直、それでは人件費も賄えないレベルです。どこかで追加請求がある前提だろうな……と、内情を知る者としては思ってしまいます。
もちろん、すべての葬儀社が悪質なわけではありません。ただ、料金体系やサービスの中身が分かりにくいがゆえに、トラブルが起きやすい構造になっているのは事実です。
事前相談で騙される?
そんな中で、「事前相談なんてしない方がいい」と話す葬儀社の方もいます。
YouTubeでおなじみの「佐藤葬祭」の佐藤社長は、事前相談に警鐘を鳴らしています。なぜなら、「事前相談では、誰だっていいことしか言わない。いざ契約したあとに態度が豹変されても、どうしようもない」からだそうです。
正直、ぐうの音も出ませんよね
佐藤さんは、インターネットで葬儀社を調べることをやめ、「人づての紹介」がいちばん安心だと話しています。
ごもっともなご意見だと思います。

事前相談は悪なのか?
とはいえ、みんながみんな「人づての紹介」で葬儀社を見つけられるわけではないという実情もあるかと思います。
そもそも、身近な人の死を経験するのは、多くの人にとって一生にそう何度もあることではありません。
だから、ぼくはやっぱり、事前相談そのものは大切だと思うんです。
ただし、見るべきポイントは「費用」や「式場」だけじゃなく、いちばん大事なのは「人」だということ。
担当者と実際に会って、その人がどんな想いでこの仕事をしているのか、どんな言葉で語ってくれるのか。そういった人柄や、自分との相性を見てほしいんです。
葬儀って、究極の対人サービスですよね。
葬儀の満足度は、会館や祭壇や費用が決めるのではなく、人によって決まります。
たった一度の、大切な人を送る時間。だからこそ、安心して任せられる人にお願いしてほしい。
直感も、意外と侮れないんです。
かなふく鈴木が考える対策法
では、実際にどうすればいいのか
ぼくが考えるいちばんの対策は「複数の葬儀社から見積もりをとること」です。
1社だけだと、それが高いのか安いのかも分かりません。でも、3社くらい比べてみると、「だいたいの相場」が見えてきます。
そして、各社の見積もりを比べることで、「このサービスはどこでも含まれているな」とか、「これはオプションで選べるんだな」とか、「実はこれは不要かも」といった判断基準が生まれてきます。
そしてもうひとつ大事なのが、「情報発信をしている葬儀社を選ぶ」こと。
ブログやSNS、YouTubeなどで情報を発信している葬儀社は、そのぶん顔が見えて、人が知れる存在です。中の人がどんな考えで、どんな想いで葬儀に向き合っているかが伝わる。
佐藤さんは「人づて」が大事だと仰っておられましたが、せめてネット越しに「人」が見える葬儀社を選んでほしい。佐藤さんもぼくも、たぶん同じ気持ちで、顔を出して情報発信しているんです。
「不安な気持ちでいっぱいのご遺族に、少しでも安心を届けたい」その想いがあるからこそ、公明正大に、隠しごとなしで、情報を届けようとしているのだと思います。
おわりに
「知らなかった」だけで、数十万円もの差が出ることがある。それが、葬儀の世界の現実です。
だからこそ、いまのうちに、できることはしておきませんか?
- 事前相談で、担当者の顔を見て話す。
- 複数社から見積もりをとる。
- ブログやSNSで、どんな人たちがやっている会社なのかを確かめる。
そうやって、安心して任せられる人を見つけておくことが、大切な人の最期に、後悔しないための備えになると、ぼくは思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もしも不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭
代表取締役 鈴木 隆