かなふくな日々ブログ

NEW 未分類 2025.08.28

直葬でもできること。より満足度を高めるための3つの工夫

直葬でもできること。より満足度を高めるための3つの工夫

こんにちは。神奈川県相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です。

 

ここ数年、お客様とのご相談の中で「直葬(ちょくそう・じきそう)」という言葉を耳にする機会が本当に増えました。

 

直葬とは、通夜や告別式といった儀式を行わず、火葬だけを行うお葬式のスタイルです。

 

  • 費用を抑えられる
  • 準備や日程の負担が少ない
  • 参列者を呼ばずに家族だけで見送りたい

 

こういった理由で選ばれる方が多いのも事実です。特にコロナ禍以降は、人が集まること自体を控えたいという流れもあり、直葬を選ぶ方が増えている印象です。

 

ですが、こんなお声もよく聞くんです。

 

「本当はもう少しちゃんとしてあげたかった」

「家族葬にしたかったけど予算が合わなくて…」

「直葬だと味気なくなるんじゃないかと心配」

 

そう、直葬というと「最低限のことしかできない」「簡素で味気ない」というイメージを持つ方が少なくありません。でも、実はそうではないんです。

 

直葬にも、心を込めた送り出しはちゃんとできます。今日はその具体例を、相模原市営斎場の例も交えながらご紹介していきます 

直葬でもできること。より満足度を高めるための3つの工夫

直葬でもできる3つの工夫

直葬に、次のような要素を加えることで、ぐっと温かみのあるお別れにできます。

 

  • 僧侶の読経
  • お棺へのお花入れ
  • 会食によるおもてなし

 

どれも特別な設備や大きな会場は必要ありません。少しの工夫で「ただ火葬するだけ」ではない、記憶に残る送り出しができるのです。

 

順番に解説していきますね。

 

■僧侶の読経

直葬というと、火葬場に到着してすぐ炉前で見送り、そのまま終了──という流れをイメージされる方が多いのですが、実際はそうとは限りません。

 

たとえば相模原市営斎場では、火葬開始の30分前から「告別室」というお別れ専用の部屋に棺を安置できます。

 

この時間を使えば、お坊さんに読経をしていただくこともできますし、柩のふたを開けて、お花を手向けたり、故人さまのお顔を撫でたり、言葉をかけたりもできます。だいたい25分ほど、自由にお別れの時間がとれるのです。

 

また、事前に希望をしていれば、故人さまに戒名を授けてもらうことも可能です。

 

お客様によっては「読経なんていらない」「お布施の費用がもったいないから」というような声も耳にします。

 

でも一方で、お坊さんを呼ばずに葬儀を終えたお客様からは、こんな声が少なくありません。

 

「なんとなく物足りない」

「きちんと供養できたのかな」

「やっぱりちゃんと読経してもらったらよかった」

 

僧侶の読経は、意外と、私たちに安心感をもたらせてくれるものなのです。

 

直葬の場合、通夜や告別式ほど長くはありませんが、それでも読経があるかないかで、気持ちの整理は大きく変わります。

 

ただし、火葬場ごとに使い方や制限が異なりますので、事前に葬儀社や火葬場に確認しておくことが大切です。

 

■お棺へのお花入れ

先ほども少し触れましたが、相模原市営斎場の場合、「告別室」で柩のふたを開けて故人さまとの最後のお別れができます。お顔にそっと触れ、言葉をかけ、これまでの感謝や想いを伝える──この時間はとても大切です。

 

このとき、切り花を用意しておくことで、柩の中をお花で彩ることができます。一般的な家族葬では、祭壇の脇に飾られた供花を切り分けて使いますが、直葬の場合は火葬場にスタンド花を並べられないため、あらかじめ葬儀社に依頼しておくのがおすすめです。

 

当日、用意された切り花を参列者が一輪ずつ手に取り、故人さまの周りにそっと添えていく──それだけで、棺の中が一気に華やぎ、温かな雰囲気になります。

 

お花に包まれたお姿は、まるで安らかに眠っているかのようで、ご遺族の心にも少し安堵が広がりますよ。

 

直葬でも、こうしたお花入れの時間を設けることで、「きちんと送り出せた」という実感を持つことができ、後悔のないお別れにつながります。

 

■会食のもてなし

「直葬だと会食はしないもの」と思っている方も多いのですが、実は火葬後に会食を設けることもできます。

 

火葬が終わったあと、近くの法事料理店や料亭に移動して会席料理を囲むだけで、ぐっと「ちゃんと送った」という実感が湧きます。

 

特に法事や葬儀後の会食に慣れたお店なら、遺骨や遺影を安置できる小さな祭壇や、お清めの日本酒などを用意してくれることもあります。送迎バスのサービスをしているところもあり、ご高齢の方や遠方からの参列者にも安心です。

 

会食は必ずしも豪華である必要はありません。「最後にみんなで同じ食事を囲む」ということ自体に、大きな意味があります。食卓を囲むことで会話が生まれ、故人さまの思い出話が自然と出てくる、これも立派なお別れのひとつです。

直葬でもできること。より満足度を高めるための3つの工夫

「直葬だから…」とあきらめないで

直葬には、確かに費用面・時間面のメリットがあります。

 

でも、もし「本当はもう少し何かしてあげたかった」という気持ちがあるなら、直葬の中でも工夫できることを知っておくことが大切です。

 

家族葬や一般葬と比べれば規模は小さいかもしれません。それでも、

 

・短い時間でもお経をあげてもらう

・お別れの場を設ける

・火葬後に食事で語らう

 

こうしたことを加えるだけで、送り出しの温かさは大きく変わります。

 

葬儀は規模ではなく「想い」です。直葬でも、心を込めれば、十分に故人さまの人生をたたえ、ご遺族の心を慰めることができます。

 

おわりに

ぼくたち葬儀社の立場からすれば、会館を使った家族葬のほうが商売にはなります。

 

でも、お金の都合やさまざまな事情で直葬を選ばざるを得ない方も多いのです。

 

そんなときこそ、「直葬でもできること」を知っていただきたい。ほんの少しの工夫で、きっと満足度は上がります。

 

もしも「直葬にするけれど、できるだけしっかり送り出したい」とお考えでしたら、遠慮なく、かなふくにご相談ください。あなたと一緒に、限られた中でも最善のお別れのかたちを考えられたらと思います。

 

直葬でもできること。より満足度を高めるための3つの工夫

神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)

代表取締役 鈴木 隆

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