かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.11.21

衣替えから考える「行動と心」「儀式と心」

衣替えから考える「行動と心」「儀式と心」

こんにちは。神奈川県相模原市の葬儀社、神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です。

 

朝晩がすっかり冷えるようになってきましたね。

 

日中の陽ざしはまだやわらかくても、風の中に冬の気配を感じるようになりました。

 

「そろそろ衣替えをしなくちゃ」と思う人も、中にはもう衣替えを済ましたという人も、多いのではないでしょうか。

 

季節の変わり目に服を入れ替える、たったそれだけのことですが、これが意外と、心の整理にもなるんです。

 

今日は、心理カウンセラーの資格も持つかなふく鈴木が、衣替えの効能についてお話しします。

 

■衣替えの心理学的な効能とは?

タンスを開けて、夏服をたたみ、冬服を取り出す。

 

「もうこのシャツも今年は着ないな」

「このコート、久しぶりに出してみようか」

 

そんなふうに季節ごとの服を入れ替えることで、自然と心も切り替わっていきますよね。

 

実はこれ、心理学で言う「認知行動療法」の一種でもあります。つまり、

 

「行動を変えることで、心の状態も変わる」

 

…ということです。人間の心と身体はつながっているので、手を動かすだけで思考や感情も整理されていくんですね。

 

部屋の模様替えも同じです。

 

家具の位置を変えたり、カーテンを新調したりするだけで、なんとなく気分が新しくなりませんか?

 

「行動が心を作る」――これって、本当に不思議で、そしてだれにでも心当たりのある素敵なメカニズムです。

 

人間には、気持ちを切り替えるスイッチがそれぞれあります。

 

朝起きて鏡の前で歯を磨くと、「よし、今日も一日がんばるか」と思える。

 

通勤電車の中でスマホを見てニュースを読むと、自然と頭が仕事モードになる。

 

何気ない日常の動作が、心のギアチェンジをしてくれているんです。

 

■行動が、心を変える

少し前に「すべては逆」という動画が流行りました。

 

「悲しいから泣くんじゃない。泣くから悲しいんだ。」

「楽しいから笑うんじゃない。笑うから楽しいんだ。」

 

まさに、行動が心を作っているんです。この仕組みを知っておくだけでも、心が沈んだ時の対処法が少し変わってきます。

 

「心が落ち着かない」

「なんとなく、やる気が出ない」

 

こんな時ほど、まずは身体を動かしてみることを意識してみましょう。

 

掃除でも、散歩でも、服をたたむでもいい。

 

ざわついた心も、行動を追いかけることで、いつの間にか整っていくかもしれません。

衣替えから考える「行動と心」「儀式と心」

■セットでしておきたい「掃除」

余談ですが…衣替えで、ぜひともセットでしておきたいのが掃除です。

 

衣替えは、ただ服の置き場所を変えるだけ…と思われがちですが、実はここに大きなチャンスが隠れているんです。

 

なぜなら、服を動かしたその瞬間、そこには「空っぽの空間」が生まれるから。

 

この空っぽの時間と空間こそが、掃除のゴールデンタイムなんです。

 

たとえば、クローゼットの衣替え。

 

クローゼットの中の夏服をいったん全部取り出し、冬服を移し替えて、空いた収納にまた夏服をしまう…。

 

そんな工程になりますよね。

 

その途中で、必ず訪れるのが、何も置かれていない、まっさらなクローゼットです。

 

そこに掃除機をサッとかけて、モップで埃を払って、最後にサッと雑巾がけ。ほんの数分でも、自分の手でその場をきれいにしてあげると、心までスッと晴れていきます。

 

模様替えでも同じです。家具を動かしたときに普段できない箇所を掃除することで、心が晴れやかになるものですよね。

 

■儀式もまた、心を変える

さて、このように、衣替え、模様替え、掃除など、「行動を起こすことで心が変わる」というメカニズムは、「儀式」にもあてはめることができます。

 

お葬式という宗教的な儀礼に対して、懐疑的な声というのはチラホラ耳にします。

 

「葬儀なんて形式的なものにすぎない」

「大切なのは故人を想う心。儀式にこだわらなくてもいい」

 

…このように考える人もいるでしょう。

 

でも、ぼくはこう思うんです。

 

「心は、行動のあとからついてくる」

「故人を想う心は、目に見える儀式を通じて生じてくる」

 

手を合わせる。花を手向ける。焼香をする。遺影に頭を下げる。それらの行動のひとつひとつが、故人に心を差し向ける「スイッチ」となってくれます。

 

最初は悲しみでいっぱいだった心が、お葬式を通して少しずつ鎮まり、「ちゃんと見送れた」という安堵や、「ありがとう」という感謝に変わっていく。

 

このような声は、お客様からたくさんいただいています。

 

理屈ではなく、手を合わせるという行動が、心を整えてくれるんですね。

 

ぼくたちは、感情のコントロールが苦手です。悲しみを我慢したり、怒りを抑えたり、無理に笑顔を作ったりしても、なかなか心は思うように動いてくれません。

 

けれど、「心が動かないなら、先に身体を動かしてみよう」と思えるだけで、ずいぶん楽になる気がします。

 

衣替えをして新しい季節に気づくように、掃除をして部屋が明るくなるように、葬儀もまた、心を整えるためのひとつの行動なのだと思います。

 

お葬式は、亡き人を弔うためであると同時に、遺された人が「生きていくため」に必要な儀式でもあります。

 

人前で涙を流すこと、手を合わせることを許されるのが、お葬式です。こうした行動が、私たちの心を癒し、慰め、整えてくれるのだと、かなふく鈴木は思います。

 

衣替えから考える「行動と心」「儀式と心」

今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

神奈川福祉葬祭では、葬儀に関する疑問や不安のご相談を承っています。いつでもお気軽にご相談くださいね。

 

葬儀のかなふく(株式会社 神奈川福祉葬祭)

代表取締役 鈴木 隆

フリーダイヤル:0120‑82‑0333

 

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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