「お墓じまい」って何から始めればいいの? 迷えるあなたに伝えたい5つのステップ

こんにちは。相模原市の葬儀社・神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です。
葬儀のお客様とのやり取りの中で、意外に多いお問い合わせが「お墓じまい」についてです。
「田舎のお墓を守る人がいなくなった」
「子供に負担をかけたくない」
そんな悩みをお持ちの方が本当に多いのですが、いざ「墓じまいしよう!」と思っても、何から手を付けていいか分かりません。
「お寺さんに怒られないかな?」「役所の手続きって難しそう」 と、不安で夜も眠れなくなっている皆様、安心してください。
今日は、数々の現場を見てきた私が、お墓じまいで絶対に外せない「5つのステップ」を、どこよりも分かりやすく、本音で解説させていただきます!
■お墓じまいでしなければならない「5つのこと」
お墓じまいは、単にお墓を片付けて更地にしておしまい!というわけではありません。大切なお骨を動かすという、いわば、「お引越し」の儀式です。
大きく分けると、やるべきことはこの5つ。
・遺骨の引っ越し先を決める
・墓地の返還手続き(管理者への報告)
・役所への改葬許可申請
・お坊さんによる「魂抜き」の供養
・石材店による解体・撤去工事
「うわっ、多そう!」と思いましたか? 大丈夫、一つずつ見ていけば意外とシンプルなんですよ。

1. 遺骨の引っ越し先を決める
これが一番大事です! お墓じまいのスタートは、片付けることではなく「次をどこにするか」を決めることから始まります。
大切なお骨を、次はどこで、どうやって守っていくのか。 最近では、以下のような選択肢があります。
・新しいお墓: 自宅の近くにお墓を建て直す。
・納骨堂: 屋内の施設で、天候を気にせずお参りできる。
・樹木葬: 自然に還りたいという方に人気。
・永代供養: お寺や霊園が、家族の代わりにお供養を続けてくれる。
「もうお墓はいらない」と散骨を考える方もいますが、一度撒いてしまうとお骨は二度と戻ってきません。ご親族ともよく相談して、皆様が納得できる「新しい住まい」を見つけてあげてくださいね。
2. 墓地の返還手続き
引っ越し先が決まったら、今のお墓の管理者に「お墓を閉じて、土地をお返しします」と伝えます。霊園の場合は管理事務所へ、お寺の境内墓地の場合はご住職に申し出ましょう。
ほとんどの場合は、書類に必要事項を記入するだけでスムーズに進みます。
ただ、お寺の場合は少しだけ丁寧なコミュニケーションが必要です。お墓を閉じる=「檀家を辞める(離檀)」ことになる場合が多いからです。
「今まで長い間、代々の先祖を守っていただきありがとうございました」という感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。
世間では「離檀料トラブル」なんて物騒なニュースもありますが、誠意を持って相談すれば、ほとんどのご住職はあたたかく送り出してくださるものですよ。
3. 改葬許可申請
お骨の引っ越しは、法律上では「改葬(かいそう)」と呼ばれます。 勝手にお骨を掘り出して、別の場所へ持っていくことはできません。そこで必要になるのが、役所への「改葬許可申請」です。
今のお墓がある市区町村の役所に申請して、許可をもらう必要があります。「書類仕事は苦手だなぁ」という方も多いですが、今は書き方の見本も用意されていますし、窓口で聞けば丁寧に教えてくれます。これを通さないと、次の納骨先でお骨を受け入れてもらえないので、しっかり準備しましょう!
4. 魂抜き(たまぬき)供養
さあ、いよいよ現場での作業です。でも、いきなり重機でお墓を撤去するなんてことはいたしません。工事の前には必ず、お寺様に来ていただいて「魂抜き(閉眼供養)」を行います。
これは、これまでお世話になったお墓に対して「ありがとうございました」と感謝を伝え、ご先祖様に「これから新しい場所へお引越しさせていただきます」とご報告するための大切な儀式です。
生きている人間の都合でお墓を片付けるわけですから、ここはきちんとした儀式を行うのが、ご先祖様への礼儀だと私は思います。この法要が終わって初めて、お墓は「石の建造物」に戻り、工事ができるようになるのです。
5. 石材店による墓じまい工事
最後は、プロの石材店による解体撤去です。お墓を更地に戻し、管理者に土地をお返しして、ようやくミッション完了となります。
ここで大事なアドバイス!
石材店選びは、できれば数社から相見積もりを取ることをおすすめします。 費用を比較するのはもちろんですが、一番見てほしいのは「実績」と「誠実さ」です。
安ければいいというものではありません。重機が入る際、周りのお墓を傷つけないか、取り出した廃材を不法投棄せず適正に処分してくれるか……。仕事が丁寧で、信頼できる石屋さんにお願いしましょう。

【まとめ】
「お墓じまい」という言葉を聞くと、なんだか寂しい、申し訳ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、私はそうは思いません。
お墓が遠くて誰もお参りに行けず、草だらけになって放置されてしまうことの方が、ご先祖様にとっては寂しいはずです。
今の生活環境に合わせて、無理のない形で手を合わせられる場所を作る。それは「これからもご先祖様を大切にしていきたい」という前向きな決断なんです。
お墓を閉じることは、絆を閉じることではありません。 新しい場所で、また笑顔でお参りができる。そんな未来のために、一つずつステップを踏んでいきましょう。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
お墓じまいや供養のご相談は、遠慮なくお電話ください。
【フリーダイヤル 0120-82-0333】
葬儀のかなふく (株式会社神奈川福祉葬祭)
代表取締役 鈴木 隆

