かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2026.05.28

「アクティングアウト」という視点から、葬儀社として大切にしたいこと

「アクティングアウト」という視点から、葬儀社として大切にしたいこと

 

皆さま、こんにちは   かなふくです。

 

葬儀の現場では、ご遺族の方から強い言葉をいただくことがあります。

 

「どうしてこうなったんですか」

「もっと何とかならなかったんですか」

「費用が分かりにくい」

「納得できない」

 

もちろん、葬儀社として説明不足や配慮不足があった場合は、真摯に受け止め、改善しなければなりません。

 

ご葬儀はやり直しのきかない大切な時間です。だからこそ、私たち葬儀社は、ひとつひとつの対応に責任を持つ必要があります。

 

ただ、葬儀の現場に長く携わっていると、時にその言葉の奥に、もっと深い悲しみや悔しさ、寂しさがあるのではないかと感じることがあります。

 

心理学の言葉にアクティングアウトというものがあります。

 

これは、心の中にある苦しみや葛藤が、言葉では整理しきれず、行動や強い反応として外に出てしまうことを指します。

 

たとえば、

 

本当は悲しい。

本当は寂しい。

本当は悔しい。

本当はもっと一緒にいたかった。

 

けれど、その感情があまりにも大きすぎると、人はそれをそのまま言葉にできないことがあります。

 

すると、悲しみが怒りとして出たり、寂しさが不満として出たり、悔しさが強い言葉として表に出ることがあります。

 

葬儀の場面では、ご遺族は大切な方を亡くされた直後です。心の準備ができていないまま、病院や施設からの搬送、安置、火葬場の予約、式の内容、費用の確認など、短い時間の中でたくさんの判断をしなければなりません。

 

その中で、心が追いつかなくなるのは当然のことです。

 

「なぜ亡くなってしまったのか」

「もっと何かできたのではないか」

「本当にこれでよかったのか」

「自分はきちんと見送れているのか」

 

こうした思いが重なり、心の器を越えてしまった時、目の前にいる葬儀社の担当者に感情が向けられることもあります。

 

だからこそ私たちは、表面の言葉だけを見て、すぐに反応しないよう心がけています。

「アクティングアウト」という視点から、葬儀社として大切にしたいこと

もちろん、理不尽な要求をすべて受け入れるという意味ではありません。

 

事実は事実として確認し、できることとできないことは丁寧にお伝えします。

 

費用や手続きについても、曖昧にせず、できる限り分かりやすくご説明します。

 

しかし同時に、強い言葉の奥にあるものにも心を向けたいと思っています。

 

その怒りの奥には、深い悲しみがあるのかもしれない。
その不満の奥には、不安があるのかもしれない。
その強い口調の奥には、「誰かに分かってほしい」という叫びがあるのかもしれない。

 

葬儀社に必要なのは、ただ段取りを進める力だけではありません。


ご遺族の揺れる心を受け止める器も必要です。

 

大切な方を亡くされた直後、人はいつもの自分ではいられないことがあります。

 

普段なら言わないような言葉を言ってしまうこともあります。冷静に考えれば分かることでも、その時は受け止めきれないこともあります。

 

それは、弱いからではありません。


それほど大切な人を失ったということです。

 

 

葬儀のかなふくは、相模原市南区にある小さな葬儀社です。

 

大きな会社のような派手さはありませんが、目の前のご家族に、最後まで同じ担当者が一貫して寄り添うことを大切にしています。

 

葬儀費用を分かりやすく伝えること。

不安なことを一つずつ確認すること。

ご家族の気持ちを急がせないこと。

そして、言葉にならない悲しみにも心を向けること。

 

私たちは、そうした一つひとつの積み重ねが、安心できるお見送りにつながると考えています。

 

「アクティングアウト」という言葉を知ることで、感情的な言葉の見え方は少し変わります。

 

困った人だから怒っているのではなく、今、心が壊れないように必死で耐えているのかもしれない。

 

そう考えると、葬儀社としての向き合い方も変わります。

 

ご遺族の悲しみに巻き込まれすぎず、しかし冷たく突き放さない。


事実は冷静に確認しながら、感情には静かに寄り添う。

 

それが、葬儀に携わる者として大切な心構えなのだと思います。

 

大切な方とのお別れの時間が、少しでも穏やかで、悔いの少ないものとなるように。

 

葬儀のかなふくは、これからも正直に、分かりやすく、そしてご家族の心に寄り添う葬儀を大切にしてまいります。

 

葬儀のかなふく (神奈川福祉葬祭)

代表取締役 鈴木隆 

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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